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アロマテラピーの歴史-2-【精油蒸留法の確立】 

アロマテラピーの歴史で最も重要な発見は、精油(エッセンシャルオイル)の蒸留法の発明です。それまでの香りの利用方法としては、薫香(煙をたいて香りを嗅ぐ方法)と浸剤(お湯やオリーブ油などに漬け、成分を染み出させたもの。ハーブオイルやハーブティなど)が主流でした。


 しかし、アラビアの医学者であり哲学者であったイブン・シーナ(980-1037) という人物によって精油の蒸留方法が確立されました。彼は精油を治療に応用し、「医学典範」という医学書を著しました。この「医学典範」はその後17世紀ころまで西欧の医科大学の教科書に使わたほどの古典です。


このイブン・シーナが確立したといわれる精油の製造方法と医学への応用は、アロマテラピーの原形といっても過言ではないものです。


《補足》 精油の蒸留は、錬金術と呼ばれる技術の中で完成されたものです。私たちが錬金術と聞くと、「魔術」的な怪しいものというイメージをもってしまいますが、最近では「科学の前身的な役割をもつものという解釈に変わってきているようです。 なぜ錬金術がこのような魔術的なものと考えられていたかと言うと、アラビアやヨーロッパに定着したキリスト教世界では、古代ギリシア文化を異端として排斥した歴史がありました。 そのため、錬金術も黒魔術的なものとして否定され、悪いイメージが植えつけられたようです。


 参考文献
「アロマテラピーLESSON」1995 林真一郎
「アロマテラピー完全マスターBOOK」1999 ケミリー園子
「アロマセラピー全情報」 1999 小野恵梨子
「アロマテラピー検定テキスト」2005 日本アロマテラピー協会

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アロマテラピーの歴史-1-【古代編】 

アロマテラピーという言葉を初めて使用したのは、フランスの化学者ルネ・モーリス・ガットフォセという人物です。アロマ(aroma)とはギリシア語で「香り」、テラピー(therapy)とは「療法」を意味する言葉で、1920年代にガットフォセによって造語されたものです。 日本に伝わるのは、1985年にイギリスのアロマテラピー研究家ロバート・ティスランドの著書「アロマテラピー<芳香療法>の理論と実際」が翻訳されたことによって本格的に普及しました。


 このようにアロマテラピーという言葉自体は比較的新しいものなのですが、植物の香りによる治療というのはそれよりもはるか昔から行われていました。 わかっている限りでは、古代エジプトのミイラ作り乳香(フランキンセンス)没薬(ミルラ)といった防腐効果のある植物が用いられていました。


さらに、新約聖書には、イエス・キリストの誕生物語の中に東方の三賢人(博士)が、イエス誕生の馬屋で黄金・乳香(フランキンセンス)・没薬(ミルラ)をささげたという記述があります。 黄金には現世の王を象徴し、乳香と没薬には「神の薬」という意味があると言われているように、古代から植物が人々に重要視されていたことが伺われます。


 香りによる治療は、古代地中海世界のギリシア・ローマを中心とした国々の学者達による研究によって確立されていきました。特に「医学の祖」と呼ばれるギリシアのヒポクラテスは、それまでの呪術的な治療を否定し、病気を科学的にとらえ現代医学の基礎を築きました。


 その後も「マテリア・メディカ(薬物詩)」を著し、600種にものぼる植物を薬理・機能上から分類したディオスコリデスや大自然全ての生態を書き記した「博物誌」全37巻を著したプリニウスの研究によって発展していきます。


 そしてそれらの素晴らしい研究を集大成したのが、2世紀の医学者ガレノスでした。彼によってまとめられた医学は、それ以降17世紀にいたるまで西欧における医学に絶大な影響を与えました。


 【精油蒸留方法の確立に続く】


参考文献
「アロマテラピーLESSON」1995 林真一郎
「アロマテラピー完全マスターBOOK」1999ケミリー園子
「アロマセラピー全情報」 1999 小野恵梨子
「アロマテラピー検定テキスト」2005 日本アロマテラピー協会

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